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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #10 スペーシングとカーニング

グリフ間のスペースは、スペーシングとカーニングによって制御されます。スペーシングでグリフをとり囲む一般的な余白を定義し、カーニングで特定のグリフ同士の間隔を調整します。 10.1 スペーシング スペーシングとは、文章をリズムよく均等に配置するためにグリフのサイドベアリング(左右の余白)を調整することを言います。グリフのサイドベアリングの大きさや小ささに決まったルールはありません。スペーシングの量は、フォントのスタイルやグリフの字体に依存します。しかし一般には、似たような形状を持つグリフは似たようなサイドベアリングの値をもつべきです。例えば、「K」の左サイドベアリングと「H」の左サイドベアリング......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用

9.1 コンポーネント コンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。 コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #8 フォント情報

8 フォント情報 フォント情報ウィンドウには、フォントのファミリー名、マスター、フォントの出力スタイル、OpenTypeフィーチャーなど、Glyphsファイルに関する一般的な情報が含まれます。フォント情報を開くには、ファイル → フォント情報... (Cmd-I) を選択するか、メインウィンドウの左上にある「i」(Info)ボタンをクリックして、フォント情報を開きます。 フォント情報は複数のタブに分かれています。フォント、マスター、出力スタイルの各タブは、フィールドの列でフォントのメタデータを制御します。太字の見出しの右にあるプラスボタンをクリックすると、フィールドが追加されます。フィールドを......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #7 フォントビュー

7 フォントビュー フォントビューは、フォントのすべてのグリフの概要を表示します。新しいGlyphsファイルが作成されると表示されます。複数のタブを開いている場合は、一番左のタブをクリックするか、Cmd-Opt-1を押してフォントビューにジャンプします。 7.1 グリフの表示 フォントビューには、2つの表示モードがあります。グリッド表示とリスト表示です。表示モードの切り替えは、フォントウィンドウの左上にあるグリッドボタンとリストボタンで行います。 7.1.1 グリッド表示 グリッド表示では、フォントのグリフがグリフセルのグリッドに表示されます。グリフのアウトラインには、現在選択されているマスタ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #6 フィルタ

6 フィルタ フィルタは、グリフのレイヤーに適用される処理機能です。その機能は、単なるグリフ幅の変換から、グリフのアウトラインのランダムな歪み処理まで多岐にわたります。Glyphsには組み込みのフィルタのリストがあります。プラグインでフィルタを追加することにより、このリストを拡張することができます。 6.1 フィルタの適用 6.1.1 フィルタメニュー フィルタ → (フィルタ名)でフィルタを適用します。フォントビューでは、選択されたすべてのグリフにフィルタが適用されます。編集ビューでは、テキストツールで作成したグリフの選択範囲、または他のツールで作成した現在のグリフにフィルタが適用されます。......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #5 パレット

5 パレット ウィンドウの右上にあるサイドバーボタンでパレットのサイドバーを開くか、ウィンドウ → パレット(Cmd-Opt-P)を選択します。Glyphsの初期状態では、「線幅メモ」、「自動カーブ」、「レイヤー」、「変形」の4つのセクションがあります。プラグインでは、パレットにセクションを追加することができます(16.3「プラグイン」参照)。セクション名の左側にある三角形をクリックすると、セクションを折りたたんだり展開したりできます。 5.1 線幅メモ 線幅メモセクションは、フォントに影響を与えるものではありませんが、一般的なフォントの寸法の特徴を書き留め、参照することができるメモ帳の役割を......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #4 編集ビュー

4 編集ビュー 編集ビューでは、グリフのアウトライン、スペーシング、カーニング、マークの配置、ヒンティングなどの編集が可能です。グリフをダブルクリックして編集します。複数のグリフを選択して、「表示」→「新しいタブ」(Cmd-T)を選択すると、編集ビューで複数のグリフを開くことができます。フォントビューでは、選択したグリフをダブルクリックするか、Cmd-↓を押すことで、選択したグリフを編集することもできます。 グリフウィンドウは、複数の編集ビュータブを含むことができます。タブのタイトルをクリックして、タブに切り替えます。Cmd-Opt-2〜9を押すと、それぞれのタブに切り替わります。Cmd-Op......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #3 環境設定

3 環境設定 環境設定ウインドウは「Glyphs > 環境設定」(command + ,)で開くことができます。 3.1 アップデート 「アップデート」セクションでは、Glyphsのアップデート方法を制御します。「今チェックする」ボタンをクリックして、Glyphsの新しいバージョンをチェックします。利用可能なバージョンがある場合、Glyphsは最新のリリースをダウンロードし、新しい追加や変更のリストを表示します。 「更新を自動的にチェック」は、新しいアップデートを定期的にチェックします。このオプションを有効にしておくことをお勧めします。 「開発中バージョンも表示」を選択すると、Glyphsのベ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #2 作成

2 作成 Glyphsは、ドキュメントなしで開くと、スタートウィンドウを表示します。右側には、Glyphsのバージョンに関する情報とGlyphsのウェブサイトへのリンクが表示されます。「このウィンドウを起動時に表示」のチェックを外すと、次回以降の起動時にウィンドウが表示されなくなります。 左側には、最近開いたドキュメントのリストが表示されます。ドキュメントをダブルクリックすると、そのドキュメントが開きます。スタートウィンドウは、メニューバーのウィンドウ → スタートウィンドウからいつでも開くことができます。 ヒント:Controlキーを押しながらドキュメントをクリックまたは右クリックし、コンテ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #1 Glyphs

1 Glyphs Glyphs 3は、OpenTypeフォントを作成するためのプロフェッショナルなMacアプリケーションです。Glyphsは、単語を組みながら文字の形状を描画、編集、およびテストすることができ、繰り返し使用される形状の効率的な再利用や大規模なフォントファミリーの作成など、現代のフォント制作のあらゆる側面を管理することができます。Glyphsの機能は、プラグインやPythonスクリプトで拡張することができ、その多くは自由に利用でき、アプリケーション内からアクセスできます。 1.1 GLYPHS MINI プロ版の代わりに、よりスリムでお求めやすい価格のGlyphs Miniという......続きを読む