Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #2 作成

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2 作成

免責事項について

この文章は、Glyphs 3ハンドブックを個人的に日本語翻訳したものです。翻訳の正確性には注意を払っておりますが、誤訳や不完全な解釈が含まれる可能性があります。文章内に誤りを見つけられた場合はご連絡いただけますと幸いです。

主な参考資料

Glyphs3 Handbook(公式PDF)
Glyphs2.3ハンドブック日本語版(旧バージョンの公式日本語版PDF)
Glyphs Handbook(公式WEB)サイト
Microsoft Typography documentation(OpenType仕様関連)
CSSでのOpenType 機能の構文(MDN Web Docsなど)

1. Glyphs 2. 作成 3. 環境設定 4. 編集ビュー 5. パレット 6. フィルタ 7. フォントビュー 8. フォント情報 9. 図形の再利用 10. スペーシングとカーニング 11. PostScriptヒンティング 12. TrueTypeヒンティング 13. マルチプルマスター 14. カラーフォント 15. 読み込みと出力 16. 拡張機能 17. 補足資料(前編後編

Create — Glyphs Handbook
Getting started with a font in Glyphs.

Glyphsを起動すると、最初に「スタートウィンドウ」が表示されます。

このウィンドウの右側には、お使いのGlyphsのバージョン情報や公式サイトへのリンクがまとめられています。
今後、起動時にこのウィンドウを表示させたくない場合は、「このウィンドウを起動時に表示」のチェックを外してください。このスタートウィンドウは、メニューバーの「ウィンドウ」→「スタートウィンドウ」からいつでも再表示できます。

ウィンドウの左側には、最近使用したファイルの一覧が表示されます。ファイルをダブルクリックすると、そのファイルを開くことができます。

【ヒント】
リスト内のファイルを右クリックし、「Finderで表示」を選択すると、そのファイルの保存場所をFinderで直接表示することができます。

左上の  ボタンをクリックすると、新しいGlyphsドキュメントが作成されます。
新規ファイル作成時には、スタートウィンドウに主要な文字体系のリストが表示されます。リストから使用したい文字体系を選択すると、基本的なグリフセットが自動でファイルに追加されます。この画面は、最近使用したファイルがない場合にも表示されます。

文字体系のリストから目的のものをクリックすると、その詳細設定が表示されます。

  1. グリフセットの追加:
    ウィンドウ右上のトグルスイッチを「除外」から「追加」に切り替えると、その文字体系のグリフセットがドキュメントに追加されます。追加された文字体系は、リスト内でカラーアイコンに変わります。
  2. 内容のカスタマイズ:
    右側に表示されるチェックボックスを切り替えることで、追加するグリフの種類(例: 小文字、大文字、数字など)を細かくカスタマイズできます。
  3. 検索:
    右上の検索フィールドに文字体系名(例: Latin, Cyrillic)を入力することでリストを絞り込むことができます。

右下の「プロジェクトの作成」ボタンをクリックすると、選択したすべての文字体系について、空のグリフが用意された新しいフォントファイルが作成されます。

作成したドキュメントは、「ファイル」→「保存」(CmdS)で保存します。ファイル名を入力し、保存先のフォルダを選択してください。

Glyphsでは3種類のファイルフォーマットを選択できます。まずはデフォルトの「Glyphs ファイル」を選んでおけば問題ありません。各フォーマットの詳しい違いについては、15.2「ソースフォーマット」で解説します。

なお、保存形式や保存場所は「ファイル」→「別名で保存」(CmdShiftS)を使って、いつでも自由に変更できます。

いつでも「ファイル」メニューから新しいドキュメントを作成できます。目的に応じて、2つの方法を使い分けてください。

  • 基本的なラテン文字で始める場合:
    「ファイル」→「新規ファイル」(CmdN)を選択します。基本的なASCIIグリフセット(アルファベット、数字、記号)を含む、シンプルなファイルがすぐに作成されます。
  • 文字体系を選択して始める場合:
    「ファイル」→「プリセットから新規ファイル…」を選択します。スタートウィンドウで表示された文字体系の選択画面が再度開き、そこから必要なグリフセットをカスタマイズしてファイルを作成できます。(この画面は、前回選択した内容を記憶しています)

より実践的な制作の始め方については、公式サイトのチュートリアル「Getting Started」もあわせてご覧ください。

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