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『全児童フォント(有料版)』チャリティー販売会計報告

先日行った『全児童フォント(有料版)』の能登半島地震復興支援セールについての会計報告です。 今回のセールを通じてフォントをご購入いただいた方々、そしてセールについてSNSでの拡散をお手伝いいただいた皆様に、心から感謝いたします。 セール期間中、のべ30名の方にフォントをご購入いただきました。事前のお伝え通り、今回の売上のうち税抜価格分を復興支援の義援金として使用させていただきます。 具体的な金額の内訳は以下の通りです。 ・30件(売上個数)✕ 900円(税抜単価)=27,000円 併せまして、 ・BOOTHでのBOOST分の合計 720円 ・個人としての寄付分 5,000円 を上記金額に追加し、合計 32,720円 を令和6年1月23日付で日本赤十字社が開設している能登半島地震災害義援金受付口座に寄付しましたことをここにご報告いたします。 能登半島地震の被災地の皆様が、一日も早く日常の生活に近づき、穏やかに過ごすことができますよう、心からお祈りいたします。
フォント作成記録

新しいフォント作成日記:縦書き用グリフの設定など

あっそうだ!すっかり縦書き(縦組)を作るのを忘れてたー! というのはウソです。フォント界における縦組の世界の深淵が深すぎて(縦組を作るのに必要な知識が乏しくて)、つらくて忘れたふりをしていただけです。 兎にも角にも、縦組設定は避けられない道……!ということで、重い腰をあげて縦組グリフの作成に取り掛かります。 グリフを追加する際は、単に必要なグリフを列記してももちろんOKですが、「A=A.vert」といったレシピを使って、一緒に追加したいコンポーネントを入れておくと、ひと手間減るのでおすすめです。少し紛らわしいですが、左辺が追加したいコンポーネント、右辺が新しく作りたいグリフの名前です。 今回作成しているフォントのかなは、意図的にややコンデンスド(長体・縦長)に作っているため、そのまま縦組みにするととても長細い印象になってしまいます。そのため、vertグリフの方ではコンポーネントに変形を加え、逆に横長(平体・横長)の形にしました。 横組の時のグリフ。高さ1000に対して幅800を目安に作成しています。 縦組の時のグリフ(調整後)。幅1000、高さの目安を800にしています。 厳密には、単......続きを読む
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新しいフォント作成日記:重なり順を変更

地味にですが、制作進めております。 過去の日記で書いたように、「前の文字が後ろの文字に重なるパターン」だと、数字の重なり方がどうしても納得できず…。 ということ重なり順を変更できるようにスクリプトを改造し、比較してみました。 変更前 ↓ 変更後 やっぱり数字、特に値段表示は変更後の「後ろの文字が前の文字に重なるパターン」の方がしっくりくるねー。 そして、そろそろ荒れたパスの整理をしないと。パスが荒ぶってると、上の画像の「ン」「プ」や「い」「つ」の間みたいに、パスのオフセットが上手くできなくて縁取り用のマスクのパスが変になっちゃったりするんよね…。
TIPS

ふちどり文字にできるトゲから、マイター結合の「比率」について深掘りする

Illustratorで、オブジェクトや文字に対してふちどりを作ったことがある方なら、おそらく一度は見たことがあるのでは!? そう!「トゲ」です! そもそも、どうしてこんなところに「トゲ」が? なぜか突如として姿を表すこのトゲ。 手っ取り早くふちどり文字を作ろうと、下のレイヤーに太めの「線」を設定したテキストを配置。そして全く同じ文字をその上に重ね、「線」の幅を0にしてしまえばハイ完成……!と思ったら。 なぜか唐突にこのようなトゲが現れるわけです。 どうせフォントのバグか、もしくは画像編集ソフトのバグなんだな ……などと(昔の私のように)思っちゃう方もいるかもですが、実はこれ、仕様です。 そしてこれは避けようのない仕様ではなく、例えばAdobe llustratorなどでは、ふちどり文字の作り方を工夫することで解決できるのです。 ということで、まずはこのトゲの発生原理を、少し掘り下げて解説します… トゲの犯人は「極端なマイター結合」 いきなりですがトゲの犯人を告発します。 犯人は、下の図の黒丸部分だーー! 黒丸がついている部分。文字の形の中に存在する、強い鋭角(例えば約45°以下)が犯......続きを読む
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新しいフォント作成日記:カーニング調整の半自動化を試す(Steal Kerning from InDesign)

現在、英語を追加しただけの状態で、スペースの調整などはしていない状態です。文字と文字の間のバランスがあまり良くないですねー。 ここで、以前から試してみたかった、Glyphsのプラグインマネージャーから選択できるスクリプト「Steal kerning from InDesign」を試してみたいと思います! 手順1:作成したフォントを出力して、Adobe InDesignで表示できる状態にします。 手順2:InDesignのファイル上にテキストフレームを一つ配置します。値を参照したいカーニングペアを含んだ文字列を入力し、文字のカーニング設定を「オプティカル」に変更します。 手順3:プラグインマネージャーから「Mekkablue Scripts」をインストールし、フォントを開いた状態で、スクリプトメニューから「Steal Kerning from InDesign」を選択します。 手順4:自動でマクロが動作して、InDesign上のオプティカルカーニングの値を自動で取得し、反映してくれます。 カーニング未調整 カーニング自動調整後 ToYの部分など、いい感じにoが食い込んでくれるようになりま......続きを読む
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新しいフォント作成日記:アルファベットの仮作成

アルファベットの大文字・小文字を、取り急ぎ仮作成。 このフォントではLetterinkプラグインを使ってグリフを作っているのですが、私がうまく使いこなせていないせいでパスに粗さがかなり残っている状態…。 そういうラフなところもこのフォントの持ち味かなとは思いつつも、流石に見辛い部分も多いので、後でアウトライン化して調整しようかなと思っています。
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新しいフォント作成日記:数字作成(仮)

半角数字を、とりあえず作りました。(見た目の調整はまた後でやるつもり) 重なり設定用のスクリプトに半角数字用の設定を追記して、数字用のマスクグリフとフィーチャーを新たに追加。 まずまず、一応想定通りの重なりかな(4と5みたいに重なり切ってないところもあるけど)。 だがしかし。数字の重なり文字って、左が右に乗っかるより、逆に右が左に乗っかってる方が、なんか自然っぽい気が猛烈にするよね……! やはり逆バージョンの重なりパターンも用意するべきか!? あと、「,」と「¥」も重ねられる方がきっと良いはず。まだまだ改良の余地ありです。
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新しいフォント作成日記:ひらがな・カタカナ設定ひとまず完了

「ー(伸ばし棒)」の重なり設定に不足部分があったので、その辺りを自動設定してくれるPythonスクリプトを少々修正。 で、いよいよファイルをOTF形式で出力だ! ……といきたいところなのだけど、ファイル出力でどうしてもエラーがでちゃうんですよね…… こんなエラー。 Glyphsはパスが複雑になると時々オーバーラップ処理でエラーを出しちゃうっぽいです。ちゃんとパスを整理できていない自分が悪いのです、たぶん。 ファイル出力→エラー表示の確認。この手順で、エラーとして示されたグリフのパスをコツコツ修正していきます。 そしてついに、無事にOTFファイルを出力することができました。 早速Illustratorにて表示確認。OpenTypeウインドウの「前後関係に依存する文字(Oのマーク)」で切り替えができることを確認しました。よっしゃ! フリーフォントとしてアップするにしても、あと最低限、数字・欧文は必要ですよねえ。まだまだ先は長い〜!
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新しいフォント作成日記:caltの設定ができたかも

昨日うまくいかなかったcaltの設定、大きくlookupで括って、lookup名の後に「useExtension」という記述を入れることで解決できたかも。ということでメモがわりに記録〜。 参考にしたページ: OpenType Feature File Specification | afdko Glyphs Forum (search: useExtension) 変更前がこちらで、 lookup bt_a-hira {sub @biting_a-hira @clean_hira' by @bit_by_a-hira; } bt_a-hira; lookup bt_asmall-hira {sub @biting_asmall-hira @clean_hira' by @bit_by_asmall-hira; } bt_asmall-hira; lookup bt_i-hira {sub @biting_i-hira @clean_hira' by @bit_by_i-hira; } bt_i-hira; lookup bt_ismall-hira {sub @biting_ismal......続きを読む
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新しいフォント作成日記:caltのエラーでうまく重ならず

昔少し作って、なんとなく寝かされていた(放置されていた)重なる系のフォント。 開いた時間にカタカナを追加してみました。 あとはcalt機能を利用して、カタカナ同士でも文字を重ねられるようにできれば…!という段階まで来たのですが、ひらがなどうしの重ね設定とカタカナどうしの重ね設定、この二つを同時に設定しようとするとエラーになってしまいます。 プレフィックスのclasses設定 フィーチャーのcalt設定 Glyphsでフィーチャーを設定した後、更新をクリックしたところで無念のエラー表示…。 手作業でcaltの中身の行数を2/3くらいに削減するとエラーが出ずに更新ができること。いろいろな行を消してみた結果、特定の行が悪さをしている訳ではなさそうなこと。状況的にはやはり単純にデータ量が多いのかな? ひとつのファイルに対してひらがな・カタカナの両方のcalt機能を盛り込むのが難しいのなら、「標準版」「ひらがな重ね版」「カタカナ重ね版」などの3つに分けてフォントファイルを出力して、利用者さんに合成フォント機能などでの設定をお願いするのが次善の策ということになるのかな。
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