昨日、落書き程度に作った新しいフォントのイメージですが、実際にPC上でうまく作れるか、Illustratorを使って実験です。
Illustratorで新規ドキュメント作成。数字は適当ですが、一文字当たり縦横1024pxで作ります。「お」「買」「得」の三文字を作りたいので、横幅を1024*3の幅に設定しました。
とりあえずサンプルとして、M+フォントの、ウェイトはHeavyで、「お買得」と入力してみました。一応参考として。
ちなみに、こういう時サンプルに使うフォントは、改変可能なものや再配布可能な自由なものを使うようにしています。トレースするつもりがなくてもさ…ほら、なんとなく似ちゃったりしたら良くないですもんね…。
ざくざくとペンツールをつかって、文字の骨格をつくります。
線幅を150pxに。太くしました。
わはは、「買」の文字が完全につぶれた!(・∀・)
ま、とりあえず置いといて…
線幅150pxの緑線の下に、線幅180pxの黒線を追加しました!!
こうすれば、きっと縁取りの、袋文字のような効果ができるはず!!!!(・∀・)
あっ…ちがう!!思ってたんとちがう!!!!(・∀・)
まず、「線の始点と終点が縁取りされていない」ですね。
それから、例えば「お」の一画目と二画目の交わる部分は、合体しててほしかったのですが、そうならずに上下関係が出来てしまって重なっています。
ただ、ややこしいのは、全部の画が合体してほしいのではなく、例えば「買」の下の点々なんかは、合体せずに「目」の部分の上に乗っかってて欲しいんですよね…。
うーん…パス一本一本にアピアランス効果をつけるのではなく、グループ化したものにアピアランス効果をつけたほうがいいのか!?
ということで、少し修正です。
先ほどの180px黒線を削除し、一番下に「パスのアウトライン」の効果を追加します。
(できたアピアランスは、「ポップパス1」という名前でグラフィックスタイルに登録しました)
「お」の一画目と二画目をグループ化します。
そして、このグループに対して、アピアランスパネルで黒線を追加します。
まだ思い通りの線になっていませんので、もうひと作業。
アピアランスパネルで、「線」の部分を、「内容」と書かれたボックスの下にドラッグして、順番を入れ替えます。
すると、黒線が緑線の下に移動することで、私のやりたかった、意図した通りの線になりました!!!(・∀・)
(ここでグループに対して設定したアピアランスは、「ポップパス2」という名前でグラフィックスタイルに登録しました)
あとは同様に、合体させたいパーツ同士をグループ化しておき、先ほどのアピアランスを適用していきます。
ちなみに、例えば「お」の三画目のように一画だけのパーツも、その一つだけでグループ化しておかないと、先ほどのアピアランスが適用できないようです。なのでちょっと面倒ですが、一画だけのパーツも一つづつグループ化していきます…。
この辺りは、もしたくさんの文字で作業をするとなると、スクリプトを組んだほうが楽になるかもしれません。まあ、そうなったらその時に考えよ…。
「買」「得」の文字も、漢字を構成要素をグループ化しました。「得」の右下の「寸」のあたりも、重なりを調整することで前より見やすくなりました。
しかし、まだ「買」などは、線が太すぎて中が潰れて閉まっている状態ですね。なので少し調整を…。
上の「罒(あみがしら)」の部分は、下に少し伸ばして大きくすることで中の画が見えるようになりました。
真ん中の「目」の部分は、下に広げてもスペースが足りなかったので、グループ内を編集して、中の横画2本の緑の線幅を150pxから80pxに変更しました。
これで「買」という字に読みやすくなりました。
「得」の字も同様に調整します。
そして最後に、POPっぽさを増すために、さらに一番外の輪郭にもう一周黒線で縁取りを加えてみます。
全体をグループ化してもう一度アピアランス効果をかけても良さそうなのですが、なんかもう面倒なので、横着をして今度はレイヤーまるごとアピアランス効果をかけてみます。
レイヤー内にあるオブジェクト全てにアピアランス効果をかけたいときは、レイヤーパネルでレイヤー名の横の○印をクリックして、レイヤーを選択した状態にしてアピアランスを適用します。(灰色っぽくなっているのが選択された状態)
アピアランスパネルで20pxの黒線を追加し、さきほどのグループで設定したのと同様に、「内容」の下に「線」を移動します。
おおっ! なんかそれっぽくなってません!?(・∀・)
あとはパーツの重なり具合を適当に調整して、下記のような感じになりました。
細かい突っ込みどころはまだまだありますが、今日のところはここまでで…。
実際にコレがちゃんとフォントとして成立するかどうかは、まだちょっと不安だな…(・∀・)
(本日の作業時間 約2時間)
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