あっそうだ!すっかり縦書き(縦組)を作るのを忘れてたー!
というのはウソです。フォント界における縦組の世界の深淵が深すぎて(縦組を作るのに必要な知識が乏しくて)、つらくて忘れたふりをしていただけです。
兎にも角にも、縦組設定は避けられない道……!ということで、重い腰をあげて縦組グリフの作成に取り掛かります。
グリフを追加する際は、単に必要なグリフを列記してももちろんOKですが、「A=A.vert」といったレシピを使って、一緒に追加したいコンポーネントを入れておくと、ひと手間減るのでおすすめです。少し紛らわしいですが、左辺が追加したいコンポーネント、右辺が新しく作りたいグリフの名前です。
今回作成しているフォントのかなは、意図的にややコンデンスド(長体・縦長)に作っているため、そのまま縦組みにするととても長細い印象になってしまいます。そのため、vertグリフの方ではコンポーネントに変形を加え、逆に横長(平体・横長)の形にしました。
厳密には、単純な変形なので縦画および横画の太さに影響を与えてしまっているので、その点を修正すべきではありますが。とりあえずはこのままで……。
vertのグリフを調整してフィーチャーを確認し、さらにrotatの設定もしていきます。これらの設定は、ものかのさんが執筆された記事を全面的に参考にしました! 超感謝!
参考記事:いろんなアプリでちゃんと縦組になるフォントをGlyphsで作る
縦組のテストを兼ねて、Adobe Illustratorでテストをしました。
長文も表示できているようです。ただ、やっぱり気になるところは、calt機能(前後関係に依存する字形)を他の誰よりも多めに使っているという点です。重いデータの場合や古いPCでも、ちゃんと動作してくれるのでしょうか……?
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