全児童フォント(無料版・有料版)
珊瑚(フリーフォント)
『珊瑚』は、ディスプレイのサブピクセルレンダリングを参考にしてデザインされたカラーフォントです。四角いドットで構成される「ピクセルフォント」と呼ばれるスタイルで、各ピクセルがカラー情報を持っているため、ピクセルフォントの特徴であるデジタルとアナログの中間的な表現をさらに強調できます。
『珊瑚』ver1.01 アップデートのお知らせ
更新内容 Chrome等のブラウザでのCOLR/CPAL形式フォント表示の問題を修正 「Sango-JA-CPAL.ttf」と「Sango-JA-CPAL-CJK-1.ttf」において、Chrome等のブラウザでフォントが正しく表示されなかった不具合を修正しました。 一部の文字のフォールバックグリフを修正 一部の文字で、フォールバックグリフが正しく作成されていなかった問題を修正しました。(俺倒倫偉偵偶毛沖溜) 表示確認用HTMLファイルを追加 ブラウザ上でフォントの表示を確認できるよう、「Sango-Font-Test.html」を追加しました。 『珊瑚』をご利用中の方は、お手数をお掛けします......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #12 TrueType ヒンティング
12 TrueType ヒンティング TrueType (TT) ヒンティングは、低解像度の画面でTrueTypeフォントの表示を最適化する技術です。PostScript/CFF方式のOpenTypeフォントには異なるヒンティング方法を使用します。詳細については、第11章「PostScriptヒンティング」を参照してください。 TrueTypeフォントは、二次ベジェ曲線(クアドラティックスプライン)を使用しています。これは、Glyphsが使用するPostScriptスタイルの三次ベジェ曲線とは異なります。TrueType形式にエクスポートする際、すべてのパスは、手動で設定されたヒンティング指示......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #11 PostScriptヒンティング
11 PostScriptヒンティング PostScriptヒンティングは、PostScript/CFFアウトラインを持つOpenTypeフォント(拡張子は通常.otf)の低解像度表示を改善するための方法です。一方、TrueType方式のOpenTypeフォントは異なるヒンティング方法を使用しています(第12章「TrueTypeヒンティング」参照)。 フォントがデジタル画面上でピクセル化されて表示されるとき、その画像はラスタライザと呼ばれるソフトウェアによって生成されます。ラスタライザはピクセル化の作業を自動で行いますが、フォントに「ヒント」と呼ばれる情報を埋め込むことで、ラスタライザがより均......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #16 拡張機能
スクリプトやプラグインを使うことで、Glyphsの機能を拡張することができます。すでに多くのスクリプトやプラグインが開発されており、プラグインマネージャーから自由にダウンロードすることができます。また、有料の拡張機能もオンラインで入手できます。特定のニーズに応じたカスタム拡張機能を作成することも可能です。 全てのスクリプトとほぼ全てのプラグインは、プログラミング言語のPythonで書かれています。これらをGlyphsで実行するために、アプリケーションの環境設定でPythonの設定を確認する必要があります(3.6.1「Python バージョン」参照)。 16.1 プラグインマネージャー 「ウィン......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #15 読み込みと出力
15.1 フォントファイルの出力 ファイル → 出力...(Cmd-E)を選択すると、現在開いているGlyphsファイルの出力ダイアログが表示されます。また、Optionキーを追加してファイル → すべて出力(Cmd-Opt-E)を選択すると、開いているすべてのGlyphsファイルを、出力ダイアログを表示せずに一度に出力できます。なお、出力されたファイルは既存のファイルを上書きしますので注意が必要です。 出力ダイアログにはさまざまな出力フォーマットが用意されています。これらについては、以下の項目で説明します。 15.1.1 OpenTypeフォントの出力 「OTF」タブは、OpenTypeフォ......続きを読む
『全児童フォント(有料版)』チャリティー販売会計報告
先日行いました『全児童フォント(有料版)』の能登半島地震復興支援セールについての会計報告です。 今回のセールを通じてフォントをご購入いただいた方々、そしてセールについてSNSでの拡散をお手伝いいただいた皆様に、心から感謝いたします。 セール期間中、のべ30名の方にフォントをご購入いただきました。事前のお伝え通り、今回の売上のうち税抜価格分を復興支援の義援金として使用させていただきます。 具体的な金額の内訳は以下の通りです。 ・30件(売上個数)✕ 900円(税抜単価)=27,000円 併せまして、 ・BOOTHでのBOOST分の合計 720円 ・個人としての寄付分 5,000円 を上記金額に追......続きを読む
全児童フォント有料版・29%OFF販売のお知らせ(能登半島震災支援)
令和6年能登半島地震の被災者支援の一環として、小学1年生の手書き文字をフォント化した『全児童フォント(有料版)』を期間限定で割引販売します。売上は全て日本赤十字社を通じて被災地に寄付します。
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #14 カラーフォント
Glyphsには、クラシックなレイヤーカラーフォント、CPALテーブルおよびCOLRテーブルを使用したMicrosoft方式のOpenTypeカラーフォント、sbixテーブルを使用したApple方式のOpenTypeカラーフォント、SVGテーブルを使用したMozilla/Adobe方式のOpenTypeカラーフォントといった、4つのカラーフォント形式を作成するための効率的なワークフローが用意されています。 14.1 カラーフォントでの作業 カラーフォントは、グリフごとに複数のレイヤーを使用するため、グリフを作成する際には複数のマスターを編集する必要があります。このような複数のレイヤーの扱いに関......続きを読む
たぬえいカクポップタイ(フリーフォント)
概要 フォント名:たぬえいカクポップタイ(英語名:TanueiKakuPop)ファイル名:TanueiKakuPop.otf形式:OpenType形式制作者:たぬきフォント(たぬき侍)最新バージョン:1.0 『たぬえいカクポップタイ』(たぬ英角ポップ体)とは 「POP」という言葉には、二通りの意味があります。 ポップな雰囲気を指す意味 Point Of Purchase(購買意欲をそそる広告物)を指す意味 『たぬえいカクポップタイ』は、その両方のテイストの融合を目指して作成したフォントです。 『たぬえいカクポップタイ』では、通常の表現のほか、OpenType機能を用いることで重ね文字の表現が可......続きを読む
珊瑚(フリーフォント)
『珊瑚』は、ディスプレイのサブピクセルレンダリングを参考にしてデザインされたカラーフォントです。四角いドットで構成される「ピクセルフォント」と呼ばれるスタイルで、各ピクセルがカラー情報を持っているため、ピクセルフォントの特徴であるデジタルとアナログの中間的な表現をさらに強調できます。
たぬえいカクポップタイ(フリーフォント)
概要 フォント名:たぬえいカクポップタイ(英語名:TanueiKakuPop)ファイル名:TanueiKakuPop.otf形式:OpenType形式制作者:たぬきフォント(たぬき侍)最新バージョン:1.0 『たぬえいカクポップタイ』(たぬ英角ポップ体)とは 「POP」という言葉には、二通りの意味があります。 ポップな雰囲気を指す意味 Point Of Purchase(購買意欲をそそる広告物)を指す意味 『たぬえいカクポップタイ』は、その両方のテイストの融合を目指して作成したフォントです。 『たぬえいカクポップタイ』では、通常の表現のほか、OpenType機能を用いることで重ね文字の表現が可......続きを読む
たぬゴ(フリーフォント)
『たぬゴ』とは 当サイトで公開しているフリーフォント『たぬき油性マジック』のリニューアル版フォントとして作成したフォントです。 前作『たぬき油性マジック』の特徴である親しみやすさをキープしつつ、さらに使いやすく・読みやすく、かわいいタイプデザインを目指して作成したフォントです。 たぬゴ・たぬき油性マジックの比較 商用・非商用問わず、広い範囲で無料でご自由にお使いいただけます。 印刷物、グッズやパッケージ、ロゴデザインでの使用、Web上の画像やWebフォントに変換しての使用、放送や映像作品への使用、ゲームやアプリケーションへのフォント埋め込みやサブセット化、PDFファイルへの埋め込み利用も無償で......続きを読む
全児童フォント(無料版・有料版)
『全児童フォント』とは 小学一年生の児童が実際に書いた手書き文字をベースに作成した、オリジナルの漢字もモリモリ収録された日本語フォントです。 今回リリースするフォントは【フェルトペン】バージョンとなります。(将来的に、【鉛筆】【チョーク】【クレヨン】バージョンの追加を予定しています。) 今回は、・漢字が1,000文字ほど収録された【無料版】『全児童フォント教漢版』・漢字が6,700文字ほど収録された【有料版】『全児童フォント』(価格:1,410円・税込)の、2種類をご用意しています。 無料版・有料版の違いについて 1.無料版では難しい漢字が大変なことになっています。 有料版の『全児童フォント』......続きを読む
エセナパJ(フリーフォント)
『エセナパJ』(esenapaJ)は、いわゆる【中華フォント風表現ができるジョークフォント】です。日本語漢字を中国語の漢字字形で表示したり、かな文字をあえて誤字で表示したりしますので、真面目な目的での使用はご遠慮ください。
押出Mゴシック(フリーフォント)
『押出Mゴシック(おしだしエムゴシック)』は、M+FONTSで提供されているM+1c Thinに加工を加え、縦画を太くしたフリーフォントです。明朝体のようなアクセントをやや含んだ、クリアで明るいゴシックを目指しました。
Ingress Glyphabet(フリーフォント)
『Ingress Glyphabet』はAndroid/iPhoneアプリ『Ingress』内に出現する「Shaper Glyphs」をイメージして作成した欧文フォントです。
自由の翼フォント(フリーフォント)
『自由の翼フォント』は、TVアニメ『進撃の巨人』第二期オープニングテーマで使用されている書体のデザインをヒントに作成したフォントです。
ようじょふぉんと(フリーフォント)
『ようじょふぉんと』は、文字を覚えたての就学前の子ども(3~5歳ごろ)をイメージして作成した無料日本語フォントです。収録文字はひらがなと数字のみですが、全角カタカナや半角カタカナを利用することで、一つのひらがなにつき3パターンの字形の表現を可能にしています。
たぬき油性マジック(フリーフォント)
『たぬき油性マジック』は、普通紙に極太油性マジックで書いた手書き文字から作成した無料日本語フォントです。漢字も多数収録しています。
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #12 TrueType ヒンティング
12 TrueType ヒンティング TrueType (TT) ヒンティングは、低解像度の画面でTrueTypeフォントの表示を最適化する技術です。PostScript/CFF方式のOpenTypeフォントには異なるヒンティング方法を使用します。詳細については、第11章「PostScriptヒンティング」を参照してください。 TrueTypeフォントは、二次ベジェ曲線(クアドラティックスプライン)を使用しています。これは、Glyphsが使用するPostScriptスタイルの三次ベジェ曲線とは異なります。TrueType形式にエクスポートする際、すべてのパスは、手動で設定されたヒンティング指示......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #11 PostScriptヒンティング
11 PostScriptヒンティング PostScriptヒンティングは、PostScript/CFFアウトラインを持つOpenTypeフォント(拡張子は通常.otf)の低解像度表示を改善するための方法です。一方、TrueType方式のOpenTypeフォントは異なるヒンティング方法を使用しています(第12章「TrueTypeヒンティング」参照)。 フォントがデジタル画面上でピクセル化されて表示されるとき、その画像はラスタライザと呼ばれるソフトウェアによって生成されます。ラスタライザはピクセル化の作業を自動で行いますが、フォントに「ヒント」と呼ばれる情報を埋め込むことで、ラスタライザがより均......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #16 拡張機能
スクリプトやプラグインを使うことで、Glyphsの機能を拡張することができます。すでに多くのスクリプトやプラグインが開発されており、プラグインマネージャーから自由にダウンロードすることができます。また、有料の拡張機能もオンラインで入手できます。特定のニーズに応じたカスタム拡張機能を作成することも可能です。 全てのスクリプトとほぼ全てのプラグインは、プログラミング言語のPythonで書かれています。これらをGlyphsで実行するために、アプリケーションの環境設定でPythonの設定を確認する必要があります(3.6.1「Python バージョン」参照)。 16.1 プラグインマネージャー 「ウィン......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #15 読み込みと出力
15.1 フォントファイルの出力 ファイル → 出力...(Cmd-E)を選択すると、現在開いているGlyphsファイルの出力ダイアログが表示されます。また、Optionキーを追加してファイル → すべて出力(Cmd-Opt-E)を選択すると、開いているすべてのGlyphsファイルを、出力ダイアログを表示せずに一度に出力できます。なお、出力されたファイルは既存のファイルを上書きしますので注意が必要です。 出力ダイアログにはさまざまな出力フォーマットが用意されています。これらについては、以下の項目で説明します。 15.1.1 OpenTypeフォントの出力 「OTF」タブは、OpenTypeフォ......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #14 カラーフォント
Glyphsには、クラシックなレイヤーカラーフォント、CPALテーブルおよびCOLRテーブルを使用したMicrosoft方式のOpenTypeカラーフォント、sbixテーブルを使用したApple方式のOpenTypeカラーフォント、SVGテーブルを使用したMozilla/Adobe方式のOpenTypeカラーフォントといった、4つのカラーフォント形式を作成するための効率的なワークフローが用意されています。 14.1 カラーフォントでの作業 カラーフォントは、グリフごとに複数のレイヤーを使用するため、グリフを作成する際には複数のマスターを編集する必要があります。このような複数のレイヤーの扱いに関......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #13 マルチプルマスター
編集ビューで描かれたグリフのアウトラインは、フォントマスターに記録されています。初期状態ではGlyphsファイルには「Regular」という名前のマスターが1つ用意されています。ここにさらにマスター(例えばThinやBoldなど)が追加されている状態のことをマルチプルマスターと呼びます。マルチプルマスターを使用すると、Glyphsはそれらのマスターだけでなく、相互のマスター間のフォントインスタンスも出力することができます。 少ない数のマスターから多数の補間されたインスタンスを生成することができます。 上記の例では、ThinとBoldnの2つを使用して、Weight軸に沿って計6つのインスタンス......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #10 スペーシングとカーニング
グリフ間のスペースは、スペーシングとカーニングによって制御されます。スペーシングでグリフをとり囲む一般的な余白を定義し、カーニングで特定のグリフ同士の間隔を調整します。 10.1 スペーシング スペーシングとは、文章をリズムよく均等に配置するためにグリフのサイドベアリング(左右の余白)を調整することを言います。グリフのサイドベアリングの大きさや小ささに決まったルールはありません。スペーシングの量は、フォントのスタイルやグリフの字体に依存します。しかし一般には、似たような形状を持つグリフは似たようなサイドベアリングの値をもつべきです。例えば、「K」の左サイドベアリングと「H」の左サイドベアリング......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用
9.1 コンポーネント コンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。 コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリ......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #8 フォント情報
8 フォント情報 フォント情報ウィンドウには、フォントのファミリー名、マスター、フォントの出力スタイル、OpenTypeフィーチャーなど、Glyphsファイルに関する一般的な情報が含まれます。フォント情報を開くには、ファイル → フォント情報... (Cmd-I) を選択するか、メインウィンドウの左上にある「i」(Info)ボタンをクリックして、フォント情報を開きます。 フォント情報は複数のタブに分かれています。フォント、マスター、出力スタイルの各タブは、フィールドの列でフォントのメタデータを制御します。太字の見出しの右にあるプラスボタンをクリックすると、フィールドが追加されます。フィールドを......続きを読む
Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #7 フォントビュー
7 フォントビュー フォントビューは、フォントのすべてのグリフの概要を表示します。新しいGlyphsファイルが作成されると表示されます。複数のタブを開いている場合は、一番左のタブをクリックするか、Cmd-Opt-1を押してフォントビューにジャンプします。 7.1 グリフの表示 フォントビューには、2つの表示モードがあります。グリッド表示とリスト表示です。表示モードの切り替えは、フォントウィンドウの左上にあるグリッドボタンとリストボタンで行います。 7.1.1 グリッド表示 グリッド表示では、フォントのグリフがグリフセルのグリッドに表示されます。グリフのアウトラインには、現在選択されているマスタ......続きを読む
『全児童フォント(有料版)』チャリティー販売会計報告
先日行いました『全児童フォント(有料版)』の能登半島地震復興支援セールについての会計報告です。 今回のセールを通じてフォントをご購入いただいた方々、そしてセールについてSNSでの拡散をお手伝いいただいた皆様に、心から感謝いたします。 セール期間中、のべ30名の方にフォントをご購入いただきました。事前のお伝え通り、今回の売上のうち税抜価格分を復興支援の義援金として使用させていただきます。 具体的な金額の内訳は以下の通りです。 ・30件(売上個数)✕ 900円(税抜単価)=27,000円 併せまして、 ・BOOTHでのBOOST分の合計 720円 ・個人としての寄付分 5,000円 を上記金額に追......続きを読む
新しいフォント作成日記:縦書き用グリフの設定など
あっそうだ!すっかり縦書き(縦組)を作るのを忘れてたー! というのはウソです。フォント界における縦組の世界の深淵が深すぎて(縦組を作るのに必要な知識が乏しくて)、つらくて忘れたふりをしていただけです。 兎にも角にも、縦組設定は避けられない道……!ということで、重い腰をあげて縦組グリフの作成に取り掛かります。 グリフを追加する際は、単に必要なグリフを列記してももちろんOKですが、「A=A.vert」といったレシピを使って、一緒に追加したいコンポーネントを入れておくと、ひと手間減るのでおすすめです。少し紛らわしいですが、左辺が追加したいコンポーネント、右辺が新しく作りたいグリフの名前です。 今回作......続きを読む
新しいフォント作成日記:重なり順を変更
地味にですが、制作進めております。 過去の日記で書いたように、「前の文字が後ろの文字に重なるパターン」だと、数字の重なり方がどうしても納得できず…。 ということ重なり順を変更できるようにスクリプトを改造し、比較してみました。 変更前 ↓ 変更後 やっぱり数字、特に値段表示は変更後の「後ろの文字が前の文字に重なるパターン」の方がしっくりくるねー。 そして、そろそろ荒れたパスの整理をしないと。パスが荒ぶってると、上の画像の「ン」「プ」や「い」「つ」の間みたいに、パスのオフセットが上手くできなくて縁取り用のマスクのパスが変になっちゃったりするんよね…。
ふちどり文字にできるトゲから、マイター結合の「比率」について深掘りする
Illustratorで、オブジェクトや文字に対してふちどりを作ったことがある方なら、おそらく一度は見たことがあるのでは!? そう!「トゲ」です! そもそも、どうしてこんなところに「トゲ」が? なぜか突如として姿を表すこのトゲ。 手っ取り早くふちどり文字を作ろうと、下のレイヤーに太めの「線」を設定したテキストを配置。そして全く同じ文字をその上に重ね、「線」の幅を0にしてしまえばハイ完成……!と思ったら。 なぜか唐突にこのようなトゲが現れるわけです。 どうせフォントのバグか、もしくは画像編集ソフトのバグなんだな ……などと(昔の私のように)思っちゃう方もいるかもですが、実はこれ、仕様です。 そし......続きを読む
新しいフォント作成日記:カーニング調整の半自動化を試す(Steal Kerning from InDesign)
現在、英語を追加しただけの状態で、スペースの調整などはしていない状態です。文字と文字の間のバランスがあまり良くないですねー。 ここで、以前から試してみたかった、Glyphsのプラグインマネージャーから選択できるスクリプト「Steal kerning from InDesign」を試してみたいと思います! 手順1:作成したフォントを出力して、Adobe InDesignで表示できる状態にします。 手順2:InDesignのファイル上にテキストフレームを一つ配置します。値を参照したいカーニングペアを含んだ文字列を入力し、文字のカーニング設定を「オプティカル」に変更します。 手順3:プラグインマネー......続きを読む
新しいフォント作成日記:アルファベットの仮作成
アルファベットの大文字・小文字を、取り急ぎ仮作成。 このフォントではLetterinkプラグインを使ってグリフを作っているのですが、私がうまく使いこなせていないせいでパスに粗さがかなり残っている状態…。 そういうラフなところもこのフォントの持ち味かなとは思いつつも、流石に見辛い部分も多いので、後でアウトライン化して調整しようかなと思っています。
新しいフォント作成日記:数字作成(仮)
半角数字を、とりあえず作りました。(見た目の調整はまた後でやるつもり) 重なり設定用のスクリプトに半角数字用の設定を追記して、数字用のマスクグリフとフィーチャーを新たに追加。 まずまず、一応想定通りの重なりかな(4と5みたいに重なり切ってないところもあるけど)。 だがしかし。数字の重なり文字って、左が右に乗っかるより、逆に右が左に乗っかってる方が、なんか自然っぽい気が猛烈にするよね……! やはり逆バージョンの重なりパターンも用意するべきか!? あと、「,」と「¥」も重ねられる方がきっと良いはず。まだまだ改良の余地ありです。
新しいフォント作成日記:ひらがな・カタカナ設定ひとまず完了
「ー(伸ばし棒)」の重なり設定に不足部分があったので、その辺りを自動設定してくれるPythonスクリプトを少々修正。 で、いよいよファイルをOTF形式で出力だ! ……といきたいところなのだけど、ファイル出力でどうしてもエラーがでちゃうんですよね…… こんなエラー。 Glyphsはパスが複雑になると時々オーバーラップ処理でエラーを出しちゃうっぽいです。ちゃんとパスを整理できていない自分が悪いのです、たぶん。 ファイル出力→エラー表示の確認。この手順で、エラーとして示されたグリフのパスをコツコツ修正していきます。 そしてついに、無事にOTFファイルを出力することができました。 早速Illustra......続きを読む
新しいフォント作成日記:caltの設定ができたかも
昨日うまくいかなかったcaltの設定、大きくlookupで括って、lookup名の後に「useExtension」という記述を入れることで解決できたかも。ということでメモがわりに記録〜。 参考にしたページ: OpenType Feature File Specification | afdko Glyphs Forum (search: useExtension) 変更前がこちらで、 lookup bt_a-hira {sub @biting_a-hira @clean_hira' by @bit_by_a-hira; } bt_a-hira; lookup bt_asmall-hira {s......続きを読む
新しいフォント作成日記:caltのエラーでうまく重ならず
昔少し作って、なんとなく寝かされていた(放置されていた)重なる系のフォント。 開いた時間にカタカナを追加してみました。 あとはcalt機能を利用して、カタカナ同士でも文字を重ねられるようにできれば…!という段階まで来たのですが、ひらがなどうしの重ね設定とカタカナどうしの重ね設定、この二つを同時に設定しようとするとエラーになってしまいます。 プレフィックスのclasses設定 フィーチャーのcalt設定 Glyphsでフィーチャーを設定した後、更新をクリックしたところで無念のエラー表示…。 手作業でcaltの中身の行数を2/3くらいに削減するとエラーが出ずに更新ができること。いろいろな行を消して......続きを読む