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TIPS

ふちどり文字にできるトゲから、マイター結合の「比率」について深掘りする

Illustratorで、オブジェクトや文字に対してふちどりを作ったことがある方なら、おそらく一度は見たことがあるのでは!? そう!「トゲ」です! そもそも、どうしてこんなところに「トゲ」が? なぜか突如として姿を表すこのトゲ。 手っ取り早くふちどり文字を作ろうと、下のレイヤーに太めの「線」を設定したテキストを配置。そして全く同じ文字をその上に重ね、「線」の幅を0にしてしまえばハイ完成……!と思ったら。 なぜか唐突にこのようなトゲが現れるわけです。 どうせフォントのバグか、もしくは画像編集ソフトのバグなんだな ……などと(昔の私のように)思っちゃう方もいるかもですが、実はこれ、仕様です。 そし......続きを読む
フォント作成記録

新しいフォント作成日記:カーニング調整の半自動化を試す(Steal Kerning from InDesign)

現在、英語を追加しただけの状態で、スペースの調整などはしていない状態です。文字と文字の間のバランスがあまり良くないですねー。 ここで、以前から試してみたかった、Glyphsのプラグインマネージャーから選択できるスクリプト「Steal kerning from InDesign」を試してみたいと思います! 手順1:作成したフォントを出力して、Adobe InDesignで表示できる状態にします。 手順2:InDesignのファイル上にテキストフレームを一つ配置します。値を参照したいカーニングペアを含んだ文字列を入力し、文字のカーニング設定を「オプティカル」に変更します。 手順3:プラグインマネー......続きを読む
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新しいフォント作成日記:アルファベットの仮作成

アルファベットの大文字・小文字を、取り急ぎ仮作成。 このフォントではLetterinkプラグインを使ってグリフを作っているのですが、私がうまく使いこなせていないせいでパスに粗さがかなり残っている状態…。 そういうラフなところもこのフォントの持ち味かなとは思いつつも、流石に見辛い部分も多いので、後でアウトライン化して調整しようかなと思っています。
フォント作成記録

新しいフォント作成日記:数字作成(仮)

半角数字を、とりあえず作りました。(見た目の調整はまた後でやるつもり) 重なり設定用のスクリプトに半角数字用の設定を追記して、数字用のマスクグリフとフィーチャーを新たに追加。 まずまず、一応想定通りの重なりかな(4と5みたいに重なり切ってないところもあるけど)。 だがしかし。数字の重なり文字って、左が右に乗っかるより、逆に右が左に乗っかってる方が、なんか自然っぽい気が猛烈にするよね……! やはり逆バージョンの重なりパターンも用意するべきか!? あと、「,」と「¥」も重ねられる方がきっと良いはず。まだまだ改良の余地ありです。
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新しいフォント作成日記:ひらがな・カタカナ設定ひとまず完了

「ー(伸ばし棒)」の重なり設定に不足部分があったので、その辺りを自動設定してくれるPythonスクリプトを少々修正。 で、いよいよファイルをOTF形式で出力だ! ……といきたいところなのだけど、ファイル出力でどうしてもエラーがでちゃうんですよね…… こんなエラー。 Glyphsはパスが複雑になると時々オーバーラップ処理でエラーを出しちゃうっぽいです。ちゃんとパスを整理できていない自分が悪いのです、たぶん。 ファイル出力→エラー表示の確認。この手順で、エラーとして示されたグリフのパスをコツコツ修正していきます。 そしてついに、無事にOTFファイルを出力することができました。 早速Illustra......続きを読む
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新しいフォント作成日記:caltの設定ができたかも

昨日うまくいかなかったcaltの設定、大きくlookupで括って、lookup名の後に「useExtension」という記述を入れることで解決できたかも。ということでメモがわりに記録〜。 参考にしたページ: OpenType Feature File Specification | afdko Glyphs Forum (search: useExtension) 変更前がこちらで、 lookup bt_a-hira {sub @biting_a-hira @clean_hira' by @bit_by_a-hira; } bt_a-hira; lookup bt_asmall-hira {s......続きを読む
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新しいフォント作成日記:caltのエラーでうまく重ならず

昔少し作って、なんとなく寝かされていた(放置されていた)重なる系のフォント。 開いた時間にカタカナを追加してみました。 あとはcalt機能を利用して、カタカナ同士でも文字を重ねられるようにできれば…!という段階まで来たのですが、ひらがなどうしの重ね設定とカタカナどうしの重ね設定、この二つを同時に設定しようとするとエラーになってしまいます。 プレフィックスのclasses設定 フィーチャーのcalt設定 Glyphsでフィーチャーを設定した後、更新をクリックしたところで無念のエラー表示…。 手作業でcaltの中身の行数を2/3くらいに削減するとエラーが出ずに更新ができること。いろいろな行を消して......続きを読む
ハンドブック

Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #13 マルチプルマスター

編集ビューで描かれたグリフのアウトラインは、フォントマスターに記録されています。初期状態ではGlyphsファイルには「Regular」という名前のマスターが1つ用意されています。ここにさらにマスター(例えばThinやBoldなど)が追加されている状態のことをマルチプルマスターと呼びます。マルチプルマスターを使用すると、Glyphsはそれらのマスターだけでなく、相互のマスター間のフォントインスタンスも出力することができます。 少ない数のマスターから多数の補間されたインスタンスを生成することができます。 上記の例では、ThinとBoldnの2つを使用して、Weight軸に沿って計6つのインスタンス......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #10 スペーシングとカーニング

グリフ間のスペースは、スペーシングとカーニングによって制御されます。スペーシングでグリフをとり囲む一般的な余白を定義し、カーニングで特定のグリフ同士の間隔を調整します。 10.1 スペーシング スペーシングとは、文章をリズムよく均等に配置するためにグリフのサイドベアリング(左右の余白)を調整することを言います。グリフのサイドベアリングの大きさや小ささに決まったルールはありません。スペーシングの量は、フォントのスタイルやグリフの字体に依存します。しかし一般には、似たような形状を持つグリフは似たようなサイドベアリングの値をもつべきです。例えば、「K」の左サイドベアリングと「H」の左サイドベアリング......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用

9.1 コンポーネント コンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。 コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリ......続きを読む