新しいフォント作成日記:もしかして二番煎じ?

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「極太で、インパクトのある、ポップっぽいフォント」を作るという目標で始めた新しいフォント作成日記…。

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昨日作った、この文字なのですが…。

作りながら、

これ、『はらませにゃんこ』『キルゴ』に似てない!?(・∀・)

という予感が、ふつふつと湧き出てきちゃったのであります。

『はらませにゃんこ』と『キルゴ』は、どちらもウェイト太めの書体で、マンガやライトノベルに似合いそうなポップな雰囲気で大人気の書体です。

ウェイト太め…ポップ…。

た、たしか、その中に文字内のパーツを重ねた表現もあったような…!?

こ、これは、ネタがカブってるかもしれない!!(・∀・)

ということで、慌ててカブり度(?)をチェックしました。

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『はらませにゃんこ』

『はらませにゃんこ』配布サイト

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公式の配布サイトより、使用例の画像をお借りしています。

作者は稲塚春さん。『はらませにゃんこ』。フォントの名前はなんだかスゴイけど、実はフォントとしてのクオリティはもっとスゴイです。

公式サイトに載ってる使用例がメッチャいいですよね。いろいろなエフェクトをかけたロゴが、フォントの魅力を存分に引き出してるなあと。

公開当初は漢字の収録はありませんでしたが、その後更新されて、漢字は約150文字追加されてるようです!

さらにさらに、最近になって、一部のひらがなに丸みをつけた「はらませにゃんこ まるみ」も追加されてるとか!

フォントの名前はなんだかスゴイけど(2回め)、稲塚先生スゴイです!尊敬!(・∀・)

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ひらがなは、直線的な表現と曲線的な表現をバランスよく組み合わせた形になっています。(「まるみ」は、一部の直線的な表現を曲線に置換えたものですね。)

線の太さにはバラつきがあって、そこが手書きっぽさを引き立ててる感じがします。

カタカナはシンプルに直線的な表現が多くて、ハサミで紙をザクザクと切ったような印象。

パーツ同士の重なり表現については「゛(濁点)」「゜(半濁点)」と、一部の短い画が重なりで表現されています。

漢字については、ひらがな・カタカナ同様に、どことなく手書きテイストな極太書体です。

漢字の中でパーツ同士が重なるような表現は使われていないようです。

『キルゴ』『キルゴU』

『キルゴU』配布サイト(上部 others のリンクよりダウンロードページに移動します)

 

作者は名残雪さん。

『キルゴ』は、無印である『キルゴ』と、『キルゴU』の二種類がありますが、そのうち『キルゴ』の方は、「リメイクに向け公開を停止中」とのことです。

ということで、『キルゴU』の方から見てみます。

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こちらも公式の配布サイトより、使用例の画像をお借りしています。

『キルゴU』の方はなんと、「かなにNA・NB・Oのバリエーションがあります」とのこと!

かなが三種類…!!なんて欲張りさんなの…!!(褒め言葉)(・∀・)

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かなの方は、O<NB<NA の順に、より手書きっぽく、エレメントが直線的になっているようです。

NAのかなは特に、水平・垂直方向の骨格を意識して作られているような。いやー、コレ良いですね。かわいい。

そして、漢字の方は、M+FONTを元に作成されているようです。かな同様にウェイトは太いですが、手書きっぽい崩した感じではなく、きっちり整ったゴシック体のイメージです。こちらもパーツ同士の重なり表現は使われていないようです。

さてさて、もう一つチェックしなければなりません。『キルゴ(無印)』の方です!!(・∀・)

(作者さんのHPに『キルゴ』のページがありませんでしたので、窓の杜さんの過去記事のリンクを添付します。)

【窓の杜】漫画『キルミーベイベー』のタイトルロゴをイメージしたフォント「GN-キルゴ」

とりあえず皆様、窓の杜さん作成の書体見本をご覧ください。

こ、これは!(・∀・)

ひらがなも漢字もガッツリ重ねていく、この感じ!

漢字の中のパーツ同士も重ねて表現していて、かなりPOPっぽい雰囲気が出てます。

4713d4f1eff41abaa46f56a67b8c050c[1]私が作成した上の見本の中に「員」という字がありますが…私の作った「買」の字と、似てますなぁ…(・∀・)

漢字のデザインの方は、ゴシック体に近い印象です。

ひらがなの重ねっぷりもスゴイです。窓の杜さんいわく「はね・はらい・まがり・点が他の部位と重なってしまうほどに大胆で、迫力のある極太のゴシックフォント」、ガンガン重ねていってます!

まとめ

ということで、新しいフォントを作る上で気になったフォントをチェックしてみました。

今回いろいろ調べたことで、極太でインパクトのある良いフォントがいっぱいあることがわかったので、もう私がフォントを作ることもないよね…(・∀・)

などと安易な方向に気持ちが流されそうになるのを、ちょっと我慢して…

今回「極太でインパクトのあるポップっぽいフォントを作る」にあたっては、上記のどのフォントにも似ていない、新しいフォントづくりをしっかり意識しなければ!と思います。

せっかく作るんだから、今までに無いものの方がいいよね!!!

特にワタシ的要注意は『キルゴ』かな…(・∀・)

既に「買」の文字がネタかぶりしてましたもんね。

今回は「文字のパーツの重なりを表現する」という方法を活かしていきたいので、『キルゴ』のパーツを重ねた表現にうっかり似せてしまわないようにする、というのは常に注意したいと思います。

うーん、漢字部分をもう少しラフにして手書きテイストを出せば、違いをだせるかな…

などとぼんやり軌道修正を考えつつ、今日はここまでです。

(本日の作業時間 1時間)

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