Glyphs

広告
ハンドブック

Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #14 カラーフォント

Glyphsには、クラシックなレイヤーカラーフォント、CPALテーブルおよびCOLRテーブルを使用したMicrosoft方式のOpenTypeカラーフォント、sbixテーブルを使用したApple方式のOpenTypeカラーフォント、SVGテーブルを使用したMozilla/Adobe方式のOpenTypeカラーフォントといった、4つのカラーフォント形式を作成するための効率的なワークフローが用意されています。 14.1 カラーフォントでの作業 カラーフォントは、グリフごとに複数のレイヤーを使用するため、グリフを作成する際には複数のマスターを編集する必要があります。このような複数のレイヤーの扱いに関する一般的な情報は、13.8「マルチプルマスターの編集」を参照してください。 14.1.1 メトリクス情報の同期 カラーフォントの制作にあたっては、全てのカラーレイヤーのマスターにおいて、メトリクス情報とカーニング情報が同じであることが重要です。そのためには、ファイル → フォント情報... → マスターで「Link Metrics With First Master(メトリクスを最初のマスターと......続きを読む
ハンドブック

Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #13 マルチプルマスター

編集ビューで描かれたグリフのアウトラインは、フォントマスターに記録されています。初期状態ではGlyphsファイルには「Regular」という名前のマスターが1つ用意されています。ここにさらにマスター(例えばThinやBoldなど)が追加されている状態のことをマルチプルマスターと呼びます。マルチプルマスターを使用すると、Glyphsはそれらのマスターだけでなく、相互のマスター間のフォントインスタンスも出力することができます。 少ない数のマスターから多数の補間されたインスタンスを生成することができます。 上記の例では、ThinとBoldnの2つを使用して、Weight軸に沿って計6つのインスタンスを生成しています。 補間軸は、マスター間で変化するグリフデザインの形状を表現するものです。最も一般的な補間軸はWeight(ウェイト:Light からBold)とWidth(グリフ幅:Condensed から Extended)ですが、他にもさまざまな補間軸が考えられます。 マルチプルマスターの設定では1つ、あるいは複数の補間軸を設定することができます。1つの補間軸をデザインが変化する線と考えれば......続きを読む
ハンドブック

Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用

9.1 コンポーネント コンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。 コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリフ、コンポジットグリフ)と呼ばれます。ベースグリフを変更すると、コンポーネントもすべて変更されます。編集ビューでベースグリフを変更すると、関連するすべてのコンポーネントがリアルタイムで更新され、新しく行われた変更が反映されます。 出力時に「重なったパスを合体」オプションが選択されているCFFおよびTrueType形式フォントでは、コンポーネントはパスに分解されて出力されます。オーバーラップを除去し......続きを読む
Glyphs関連記事

#002 Show Black Fill / Show Filled Preview while Editing 【Glyphsプラグイン解説 】

Show Black Fill について プラグイン名Show Black Fill一行解説編集中のアウトライン及びコンポーネントを黒に近い色で表示難易度易★☆☆☆☆難GitHub作成者Toshi Omagariカテゴリー背景表示実行方法メニュー > 表示ライセンスApache-2.0 License Show Filled Preview while Editing について プラグイン名Show Filled Preview while Editing一行解説描画中のアウトラインを任意の灰色で塗りつぶし表示難易度易★☆☆☆☆難GitHub作成者Rainer Erich Scheichelbauerカテゴリー背景表示実行方法メニュー > 表示マクロパネルライセンスApache-2.0 License こんなときに便利! 編集しながら文字の「黒み」を調整したいけど、文字が白抜きで表示されているからイマイチわかりにくいよぉ…… あーはいはい。そういう状況、あるあるですよね。 さて、この状態から文字の塗りつぶし状態を確認したい場合、プラグインを利用せずに解決するとなると…… スペースキー長......続きを読む
Glyphs関連記事

Glyphsプラグイン解説 #000 ざっくり一覧&日本語解説

Glyphsアプリをお使いの皆さーん! 突然ですがGlyphsのアプリから標準で選べるプラグインのリストって見たことありますか? あれ、めちゃめちゃ豊富で、数が多すぎません……?(さっき数えたら140以上ありました) Glyphs3プラグイン一覧(2021年2月現在) みなさんはコレ、使いこなしておられますか?? 正直わたくし、使いこなせたら絶対便利だろうなーとは思いつつも、英語表記なこともあって全く使いこなせておりません!!! いつかこのプラグインたちをカッコよく使いこなせる、「スーパーGlyphs人(?)」になりたいよぉぉ〜(・∀・) と、数年間Glyphsのプラグイン一覧をただただ眺めて、憧れの「スーパーGlyphs人」になれる妄想を続けてきたんですが……やっぱり気づいちゃったんですよ、 妄想だけで「スーパーGlyphs人」にはなれない、ということに。 Adobe Illustratorなどの描画アプリなんかと比べると、初期状態のGlyphsはやたらメニュー項目が少ないです。その理由が、もしも異常に充実している「プラグイン」(と「スクリプト」)にあるのだとしたら……!? とても便......続きを読む
Glyphs関連記事

#001 Show Character 【Glyphsプラグイン解説 】

Show Character について プラグイン名Show Character一行解説編集中のグリフをシステム内のフォントで表示難易度易★☆☆☆☆難GitHub作成者Rainer Erich Scheichelbauerカテゴリー背景表示実行方法メニュー > 表示フォント情報 > フォント > カスタムパラメーターライセンスApache-2.0 License こんなときに便利! よーし!漢字の「禰」をつくるぞ!! うわあああん!パスをひこうとポイントを置いた瞬間、背景の文字が消えちゃった!全く何も書かれてないと、何を書いてるかわからなくなりそう…… ……みたいなこと、あるあるですよね!! こんなときには是非『Show Character』を使ってみてください。 使用方法 メニュー > 表示 > Characterを表示を選択し、左のチェックマークをオンにします。 編集ビューの左上に、システムフォントで編集中の文字が表示されます。 これで、どんな文字を作ってたか、迷わずにすむぞ! 表示文字のフォント・サイズの変更方法 フォント情報(⌘I)のタブにカスタムパラメーターを追加することでフ......続きを読む
Glyphs関連記事

Glyphsで作成した文字の一覧(文字+Unicode)を出力する方法

ないと地味に不便な『作成文字一覧の出力』 Glyphs、基本的には使うほどに「いや~こいつスゴイわ~」と感動が深まる良アプリケーションなのですが、唯一「別の某フォント作成ソフトには存在するアノ機能、Glyphsにはどうして無いの!?」と不便に感じてしまう部分がありまして……。 それが【作成文字一覧の出力】なのです。
Glyphs関連記事

第一水準・第二水準・IBM拡張文字・教育漢字を表示できる、Glyphs用サイドバーを作りました。

【※重要な追記】 この記事の執筆当時、Glyphs編集画面の和文カテゴリには表題の「第一水準、第二水準、IBM拡張文字、教育漢字等のリスト」は導入されていなかったのですが、その後、公式に当記事で作成したリストを採用していただくこととなり、現在は何もせずとも初期状態で和文カテゴリに上記漢字リストが表示されるようになっています。ということでめでたく以下の記事は御役御免…ではありますが、カスタムリストの作成方法として少しでもお役に立てる部分があるかも?ということで、記録として残しておこうとおもいます。 先日ドイツ製のフォント作成ソフト、Glyphsを購入しました。 Glyphsの操作は、直感的で自由度が高く、安定感もあります。また、外国製のソフトではあるものの、製作者の方々含め多くの方の尽力もあり、日本語(CJK)を作成するための環境もほぼ整っています。公式のフォーラムでのサポートなども手厚くて、先日なんて作成中のGlyphsファイルが開けなくなった旨をフォーラムで泣きついた所、ものの数時間で中の人がバグフィックスしてくれました。ありがとうGlyphs、いいソフトです。 ちなみに私が購入した......続きを読む
Follow
タイトルとURLをコピーしました