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フォント作成記録

新しいフォント作成日記:caltのエラーでうまく重ならず

昔少し作って、なんとなく寝かされていた(放置されていた)重なる系のフォント。開いた時間にカタカナを追加してみました。あとはcalt機能を利用して、カタカナ同士でも文字を重ねられるようにできれば…!という段階まで来たのですが、ひらがなどうしの重ね設定とカタカナどうしの重ね設定、この二つを同時に設定しようとするとエラーになってしまいます。プレフィックスのclasses設定フィーチャーのcalt設定Glyphsでフィーチャーを設定した後、更新をクリックしたところで無念のエラー表示…。手作業でcaltの中身の行数を2/3くらいに削減するとエラーが出ずに更新ができること。いろいろな行を消してみた結果、特......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #13 マルチプルマスター

編集ビューで描かれたグリフのアウトラインは、フォントマスターに記録されています。初期状態ではGlyphsファイルには「Regular」という名前のマスターが1つ用意されています。ここにさらにマスター(例えばThinやBoldなど)が追加されている状態のことをマルチプルマスターと呼びます。マルチプルマスターを使用すると、Glyphsはそれらのマスターだけでなく、相互のマスター間のフォントインスタンスも出力することができます。少ない数のマスターから多数の補間されたインスタンスを生成することができます。 上記の例では、ThinとBoldnの2つを使用して、Weight軸に沿って計6つのインスタンスを......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #10 スペーシングとカーニング

グリフ間のスペースは、スペーシングとカーニングによって制御されます。スペーシングでグリフをとり囲む一般的な余白を定義し、カーニングで特定のグリフ同士の間隔を調整します。10.1 スペーシングスペーシングとは、文章をリズムよく均等に配置するためにグリフのサイドベアリング(左右の余白)を調整することを言います。グリフのサイドベアリングの大きさや小ささに決まったルールはありません。スペーシングの量は、フォントのスタイルやグリフの字体に依存します。しかし一般には、似たような形状を持つグリフは似たようなサイドベアリングの値をもつべきです。例えば、「K」の左サイドベアリングと「H」の左サイドベアリングは通......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用

9.1 コンポーネントコンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリフ、......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #8 フォント情報

8 フォント情報フォント情報ウィンドウには、フォントのファミリー名、マスター、フォントの出力スタイル、OpenTypeフィーチャーなど、Glyphsファイルに関する一般的な情報が含まれます。フォント情報を開くには、ファイル → フォント情報... (Cmd-I) を選択するか、メインウィンドウの左上にある「i」(Info)ボタンをクリックして、フォント情報を開きます。フォント情報は複数のタブに分かれています。フォント、マスター、出力スタイルの各タブは、フィールドの列でフォントのメタデータを制御します。太字の見出しの右にあるプラスボタンをクリックすると、フィールドが追加されます。フィールドを削除......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #7 フォントビュー

7 フォントビューフォントビューは、フォントのすべてのグリフの概要を表示します。新しいGlyphsファイルが作成されると表示されます。複数のタブを開いている場合は、一番左のタブをクリックするか、Cmd-Opt-1を押してフォントビューにジャンプします。7.1 グリフの表示フォントビューには、2つの表示モードがあります。グリッド表示とリスト表示です。表示モードの切り替えは、フォントウィンドウの左上にあるグリッドボタンとリストボタンで行います。7.1.1 グリッド表示グリッド表示では、フォントのグリフがグリフセルのグリッドに表示されます。グリフのアウトラインには、現在選択されているマスターが反映さ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #6 フィルタ

6 フィルタフィルタは、グリフのレイヤーに適用される処理機能です。その機能は、単なるグリフ幅の変換から、グリフのアウトラインのランダムな歪み処理まで多岐にわたります。Glyphsには組み込みのフィルタのリストがあります。プラグインでフィルタを追加することにより、このリストを拡張することができます。6.1 フィルタの適用6.1.1 フィルタメニューフィルタ → (フィルタ名)でフィルタを適用します。フォントビューでは、選択されたすべてのグリフにフィルタが適用されます。編集ビューでは、テキストツールで作成したグリフの選択範囲、または他のツールで作成した現在のグリフにフィルタが適用されます。フィルタ......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #5 パレット

5 パレットウィンドウの右上にあるサイドバーボタンでパレットのサイドバーを開くか、ウィンドウ → パレット(Cmd-Opt-P)を選択します。Glyphsの初期状態では、「線幅メモ」、「自動カーブ」、「レイヤー」、「変形」の4つのセクションがあります。プラグインでは、パレットにセクションを追加することができます(16.3「プラグイン」参照)。セクション名の左側にある三角形をクリックすると、セクションを折りたたんだり展開したりできます。5.1 線幅メモ線幅メモセクションは、フォントに影響を与えるものではありませんが、一般的なフォントの寸法の特徴を書き留め、参照することができるメモ帳の役割を果たし......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #4 編集ビュー

4 編集ビュー編集ビューでは、グリフのアウトライン、スペーシング、カーニング、マークの配置、ヒンティングなどの編集が可能です。グリフをダブルクリックして編集します。複数のグリフを選択して、「表示」→「新しいタブ」(Cmd-T)を選択すると、編集ビューで複数のグリフを開くことができます。フォントビューでは、選択したグリフをダブルクリックするか、Cmd-↓を押すことで、選択したグリフを編集することもできます。グリフウィンドウは、複数の編集ビュータブを含むことができます。タブのタイトルをクリックして、タブに切り替えます。Cmd-Opt-2〜9を押すと、それぞれのタブに切り替わります。Cmd-Opt-......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #3 環境設定

3 環境設定環境設定ウインドウは、メニューバーの「Glyphs」→「設定...」(Cmd-,)から開くことができます。(なお、macOS 13 Venturaより前のバージョンでは、このメニュー項目は「環境設定...」という名称で表示されます。)3.1 アップデート 「アップデート」セクションでは、Glyphsの更新方法を設定します。手動アップデート:「今チェックする」ボタンをクリックすると、いつでも手動で新しいバージョンがあるかを確認できます。利用可能なアップデートがある場合は、新しい追加や変更点のリストが表示され、ダウンロードするかどうかを選択できます。自動アップデート:「新バージョンを自......続きを読む