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フォント作成記録

新しいフォント作成日記:ひらがな・カタカナ設定ひとまず完了

「ー(伸ばし棒)」の重なり設定に不足部分があったので、その辺りを自動設定してくれるPythonスクリプトを少々修正。 で、いよいよファイルをOTF形式で出力だ! ……といきたいところなのだけど、ファイル出力でどうしてもエラーがでちゃうんですよね…… こんなエラー。 Glyphsはパスが複雑になると時々オーバーラップ処理でエラーを出しちゃうっぽいです。ちゃんとパスを整理できていない自分が悪いのです、たぶん。 ファイル出力→エラー表示の確認。この手順で、エラーとして示されたグリフのパスをコツコツ修正していきます。 そしてついに、無事にOTFファイルを出力することができました。 早速Illustratorにて表示確認。OpenTypeウインドウの「前後関係に依存する文字(Oのマーク)」で切り替えができることを確認しました。よっしゃ! フリーフォントとしてアップするにしても、あと最低限、数字・欧文は必要ですよねえ。まだまだ先は長い〜!
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新しいフォント作成日記:caltの設定ができたかも

昨日うまくいかなかったcaltの設定、大きくlookupで括って、lookup名の後に「useExtension」という記述を入れることで解決できたかも。ということでメモがわりに記録〜。 参考にしたページ: OpenType Feature File Specification | afdko Glyphs Forum (search: useExtension) 変更前がこちらで、 lookup bt_a-hira {sub @biting_a-hira @clean_hira' by @bit_by_a-hira; } bt_a-hira; lookup bt_asmall-hira {sub @biting_asmall-hira @clean_hira' by @bit_by_asmall-hira; } bt_asmall-hira; lookup bt_i-hira {sub @biting_i-hira @clean_hira' by @bit_by_i-hira; } bt_i-hira; lookup bt_ismall-hira {sub @biting_ismal......続きを読む
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新しいフォント作成日記:caltのエラーでうまく重ならず

昔少し作って、なんとなく寝かされていた(放置されていた)重なる系のフォント。 開いた時間にカタカナを追加してみました。 あとはcalt機能を利用して、カタカナ同士でも文字を重ねられるようにできれば…!という段階まで来たのですが、ひらがなどうしの重ね設定とカタカナどうしの重ね設定、この二つを同時に設定しようとするとエラーになってしまいます。 プレフィックスのclasses設定 フィーチャーのcalt設定 Glyphsでフィーチャーを設定した後、更新をクリックしたところで無念のエラー表示…。 手作業でcaltの中身の行数を2/3くらいに削減するとエラーが出ずに更新ができること。いろいろな行を消してみた結果、特定の行が悪さをしている訳ではなさそうなこと。状況的にはやはり単純にデータ量が多いのかな? ひとつのファイルに対してひらがな・カタカナの両方のcalt機能を盛り込むのが難しいのなら、「標準版」「ひらがな重ね版」「カタカナ重ね版」などの3つに分けてフォントファイルを出力して、利用者さんに合成フォント機能などでの設定をお願いするのが次善の策ということになるのかな。
ハンドブック

Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #13 マルチプルマスター

編集ビューで描かれたグリフのアウトラインは、フォントマスターに記録されています。初期状態ではGlyphsファイルには「Regular」という名前のマスターが1つ用意されています。ここにさらにマスター(例えばThinやBoldなど)が追加されている状態のことをマルチプルマスターと呼びます。マルチプルマスターを使用すると、Glyphsはそれらのマスターだけでなく、相互のマスター間のフォントインスタンスも出力することができます。 少ない数のマスターから多数の補間されたインスタンスを生成することができます。 上記の例では、ThinとBoldnの2つを使用して、Weight軸に沿って計6つのインスタンスを生成しています。 補間軸は、マスター間で変化するグリフデザインの形状を表現するものです。最も一般的な補間軸はWeight(ウェイト:Light からBold)とWidth(グリフ幅:Condensed から Extended)ですが、他にもさまざまな補間軸が考えられます。 マルチプルマスターの設定では1つ、あるいは複数の補間軸を設定することができます。1つの補間軸をデザインが変化する線と考えれば......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #10 スペーシングとカーニング

グリフ間のスペースは、スペーシングとカーニングによって制御されます。スペーシングでグリフをとり囲む一般的な余白を定義し、カーニングで特定のグリフ同士の間隔を調整します。 10.1 スペーシング スペーシングとは、文章をリズムよく均等に配置するためにグリフのサイドベアリング(左右の余白)を調整することを言います。グリフのサイドベアリングの大きさや小ささに決まったルールはありません。スペーシングの量は、フォントのスタイルやグリフの字体に依存します。しかし一般には、似たような形状を持つグリフは似たようなサイドベアリングの値をもつべきです。例えば、「K」の左サイドベアリングと「H」の左サイドベアリングは通常同じ値であり、「D」と「O」の右サイドベアリングは同値か、または似通った値となるはずです。 テキストツールがアクティブで、表示 → メトリクスの表示(Cmd-Shift-M)がオンのとき、すべてのグリフのサイドベアリング値とグリフ幅が表示されます。 10.1.1 情報ボックス 情報ボックス(表示 → 情報を表示、Cmd-Shift-I)には、現在のグリフのサイドベアリングが表示されています。......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #9 図形の再利用

9.1 コンポーネント コンポーネントとは、他のグリフの内部で使用されるグリフのことです。コンポーネントを使用すると、フォント全体で形状を複製して再利用することができます。例えば、グリフ「A」は、「Ä」「À」「Â」「Ã」「Å」などのグリフを作成するときに再利用することができます。また「¨」「`」「ˆ」「˜」「˚」のような発音補助記号は、Ö, È, Ĉ, Ñ, Ůなどの他の文字を形成するためのコンポーネントとして使用することもできます。 コンポーネントの元となったグリフは、コンポーネントのベースグリフと呼ばれます。コンポーネントから構築されたグリフは、コンポーネントグリフ(またはコンパウンドグリフ、コンポジットグリフ)と呼ばれます。ベースグリフを変更すると、コンポーネントもすべて変更されます。編集ビューでベースグリフを変更すると、関連するすべてのコンポーネントがリアルタイムで更新され、新しく行われた変更が反映されます。 出力時に「重なったパスを合体」オプションが選択されているCFFおよびTrueType形式フォントでは、コンポーネントはパスに分解されて出力されます。オーバーラップを除去し......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #8 フォント情報

8 フォント情報 フォント情報ウィンドウには、フォントのファミリー名、マスター、フォントの出力スタイル、OpenTypeフィーチャーなど、Glyphsファイルに関する一般的な情報が含まれます。フォント情報を開くには、ファイル → フォント情報... (Cmd-I) を選択するか、メインウィンドウの左上にある「i」(Info)ボタンをクリックして、フォント情報を開きます。 フォント情報は複数のタブに分かれています。フォント、マスター、出力スタイルの各タブは、フィールドの列でフォントのメタデータを制御します。太字の見出しの右にあるプラスボタンをクリックすると、フィールドが追加されます。フィールドを削除するには、行の右側にあるマイナスボタンをクリックします。右側にプラスボタンがある行は、Optionキーを押してマイナスボタンを表示させます。または、行をクリックして選択し、Cmd-Deleteを押して削除することもできます。 一部のフィールドは、複数の言語にローカライズできます。これらのフィールドでは、言語メニューが表示され、フィールドの右側にプラスボタンが表示されます。ローカライズを追加する......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #7 フォントビュー

7 フォントビュー フォントビューは、フォントのすべてのグリフの概要を表示します。新しいGlyphsファイルが作成されると表示されます。複数のタブを開いている場合は、一番左のタブをクリックするか、Cmd-Opt-1を押してフォントビューにジャンプします。 7.1 グリフの表示 フォントビューには、2つの表示モードがあります。グリッド表示とリスト表示です。表示モードの切り替えは、フォントウィンドウの左上にあるグリッドボタンとリストボタンで行います。 7.1.1 グリッド表示 グリッド表示では、フォントのグリフがグリフセルのグリッドに表示されます。グリフのアウトラインには、現在選択されているマスターが反映されています。右下のスライダーでセルの大きさを調整できます。グリフセルの表示サイズが大きいときは、グリフのアウトライン、グリフ名およびグリフのUnicode値が表示されます。小さいときはアウトラインのみが表示されます。 ユニコード値は右下のグリフ名の横に表示されます。デフォルトでは小さな Unicodeインジケータが表示されます。CJKグリフ(日中韓グリフ)ではUnicodeインジケータの......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #6 フィルタ

6 フィルタ フィルタは、グリフのレイヤーに適用される処理機能です。その機能は、単なるグリフ幅の変換から、グリフのアウトラインのランダムな歪み処理まで多岐にわたります。Glyphsには組み込みのフィルタのリストがあります。プラグインでフィルタを追加することにより、このリストを拡張することができます。 6.1 フィルタの適用 6.1.1 フィルタメニュー フィルタ → (フィルタ名)でフィルタを適用します。フォントビューでは、選択されたすべてのグリフにフィルタが適用されます。編集ビューでは、テキストツールで作成したグリフの選択範囲、または他のツールで作成した現在のグリフにフィルタが適用されます。 フィルタは通常、現在表示されているレイヤーにのみ作用します。そのため、あるグリフのすべてのマスターにフィルタを適用すると、他のすべてのマスターでフィルタを再実行しなければならない場合があります。Cmd-Rを押すと、最後に使用したフィルタをすぐに適用できます。 6.1.2 カスタムパラメータとしてのフィルタ ほとんどのフィルタは、カスタムパラメータを使ってフォント出力時にインスタンスに適用できます......続きを読む
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Glyphs3 ハンドブック非公式翻訳 #5 パレット

5 パレット ウィンドウの右上にあるサイドバーボタンでパレットのサイドバーを開くか、ウィンドウ → パレット(Cmd-Opt-P)を選択します。Glyphsの初期状態では、「線幅メモ」、「自動カーブ」、「レイヤー」、「変形」の4つのセクションがあります。プラグインでは、パレットにセクションを追加することができます(16.3「プラグイン」参照)。セクション名の左側にある三角形をクリックすると、セクションを折りたたんだり展開したりできます。 5.1 線幅メモ 線幅メモセクションは、フォントに影響を与えるものではありませんが、一般的なフォントの寸法の特徴を書き留め、参照することができるメモ帳の役割を果たします。数値をクリックするか、空欄(--)をクリックして値を入力します。値はマスターごとに保存されます。フィールドは、グリフに帰属する文字体系に応じて変化します。これは、編集 → 選択グリフのプロパティを編集(Cmd-Opt-I)で変更できます。 5.2 自動カーブ 20%から100%までの自動カーブ 「自動カーブ」セクションは、滑らかな曲率の曲線を作成するのに役立ちます。8つの丸いボタンをク......続きを読む