高度なダイアクリティカルマーク：狭いマーク

チュートリアル

by Rainer Erich Scheichelbauer

2022年7月25日 2012年11月8日公開

狭い文字用の特別なマークを追加して、あなたの書体デザインを洗練させましょう。

免責事項：このチュートリアルは、あなたがGlyphsでのダイアクリティカルマークの作成に精通していることを前提としています。

「狭いマークって何？」とあなたは尋ねるかもしれませんね。通常、ダイアクリティカルマークは、できるだけ多くの基本文字に再利用できるように作成します。a、e、o、u、yなどにはそれで素晴らしいのですが、iやjのように、他の文字よりも少し狭い文字があります。そして、それらの文字に対しては、macroncomb、circumflexcomb、dieresiscombのようなダイアクリティカルマークは幅が広すぎるかもしれません。幅の広いマークは、前の文字と衝突する可能性があります。例えば、アフリカーンス語で「くさび」を意味する「wîe」のicircumflexを見てみましょう。文頭ではWを大文字にするので、このようになります。

さて、この場合は正確には衝突していませんが、確かに近すぎます。i（正確にはidotless）に使う狭いサーカムフレックスで、この問題を軽減できます。そこで、フォントビュー（Cmd-Opt-1）に切り替え、Marksカテゴリに入り、Combiningサブカテゴリを開きます。そこで、circumflexcombを選択し、グリフ > グリフを複製（Cmd-D）を選択します。Glyphsはマークのコピーをフォントに追加し、circumflexcomb.001と名付けます。拡張子を.iまたは.narrowに変更します。次に、編集ビューでグリフを開き（ダブルクリックするか、Cmd-Tで新しいタブを開きます）、そのデザインを調整します。つまり、少し狭くします。

次に、icircumflexを選択し、グリフ > コンポジットを作成（Ctrl-Cmd-C）を選択して再構築します。iとjに基づくダイアクリティカルマークの場合、Glyphsは.iまたは.narrowで終わるマークを優先します。そして、ほら、全体が少し問題なくなりまた。

プロのヒント

Optionキーも押しながら（Ctrl-Opt-Cmd-C）操作すると、グリフのすべてのレイヤーに対してコンポジットを作成できます。複数のマスターがある設定の場合に便利です。

同様に、acutecomb.narrowとgravecomb.narrowを少し急な角度にし、dieresiscomb.narrowのドットを少し近づけ、macroncomb.narrowを短くし、brevecomb.narrow、tildecomb.narrow、そしておそらくogonekcomb.narrowも少し凝縮させたいかもしれません。