原文: Advanced diacritics: adapted base letters
チュートリアル
執筆者: Rainer Erich Scheichelbauer
2022年7月21日更新(初版公開:2020年7月18日)
上に付くダイアクリティカルマークに反応して形が変わる文字を想像してみてください。例えば、小文字のgがサーカムフレックスのために「耳」の部分をずらすような感じです。素晴らしいでしょう?しかも簡単です。その方法をここでご紹介します。
ベース文字に.topAccent
や.bottomAccent
のような接尾辞を付けたバリエーションを作成できます。そうすると、指定されたアンカーを使用するマークとのコンポーネントグリフを生成する際に、この文字が優先的に使用されます。
複雑に聞こえるかもしれませんが、例を挙げて説明します。例えば、ファンキーな「耳」を持つ小文字のgがあるとします。とても素敵ですが、gcommaaccent
、gcaron
、gdotaccent
のようなコンポーネントグリフでは、上付きのアクセントの邪魔になるかもしれません。そこで、gを複製してg.topAccent
という名前にし、その「耳」を平らにします。例えばこんな感じです。

次に、上部に接続するマークを持つgのコンポーネントグリフ、例えばgcircumflex
を作成すると、ベース文字として.topAccent
のバリエーションが優先的に使用されます。

1つのベース文字で複数のアンカータイプに対応する
1つの接尾辞に複数のアンカーを組み合わせることもできます。その際、アンカーの名前は以下のルールに従ってください。
- 間にスペースを入れずに書く
- キャメルケースで書く
- アルファベット順に並べる
良い例:bottomとtopアンカーには.bottomTopAccent
、bottomとogonekアンカーには.bottomOgonekAccent
、hornとtoprightアンカーには.hornToprightAccent
のようにします。簡単ですね。
更新履歴 2022-07-10: トピックの割り当てを改善。
更新履歴 2022-07-21: タイトルを更新、軽微なフォーマットを修正。
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